Toggle

PILOT専門進学塾ごあんない

コロナがパイロット志望者に与えたのは障害だけか?

コロナがパイロット志望者に与えたのは障害だけか?

みなさん、こんにちは!パイロット養成コンサルの冨村です。

暑さも少しずつ和らぎ、だんだんと秋の空になって来ましたね。夏休みを早々に切り上げて新学期がスタートした学校もあるようです。今週もまた、入塾希望者の面談が増えてきており、受験生たちも緊張感が増して来ているようです。

今日の話題は・・・

「コロナがパイロット志望者に与えたのは、本当に障害だけなのか?」

「もしかしたらコロナはパイロット志望者にとってチャンスもまた生んでいるのでは?」

・・・というお話です。

「就職人気ランキング」ANAもJALもダウン

2020年8月29日、東洋経済オンラインから発表された記事によると、コロナの影響を受けて就職に際し人気の高い企業のランキングにも、コロナ前(21年卒前半=半年前)の順位と、最新(21年卒後半)の順位では、大きな変化が出て来ているという。

ANAの場合、21年卒前半(コロナ前)では2位であったのに対し、21年卒後半(最新)では15位に転落している。JALは同10位→25位。

コロナが影響し、航空業界の採用数が激減していることや、航空業界では、これからしばらくの間コロナの影響が残ると、容易に想像できることが原因と思われています。

実際、自社養成パイロット採用などを除き、ANA、JAL共、採用はほぼストップしており、就職したくても採用試験がないこともあるのだとは思いますが、果たして、就職希望者が減ることが、パイロット志望者にとって厳しい時代となったのかどうか、パイロットらしく、冷静に、考察を深めるべきと思います。

就職希望者が激減したのは、男子?女子?

東洋経済オンラインから発表された記事を読み進めると分かるのですが、男子と女子別の順位データが存在し、男子は前半の4位から後半63位に順位を大きく下げたこと、また女子は前半こそ書いていないものの(全体が2位なのだからそれに近いと思われる)後半7位と、順位は大きく下げたものの、男子ほどではないことが読み取れます。

正確な志望者数が公表されていない限り、順位の数値だけでは、実際、どの程度の減少幅なのか申し上げられず、正確な分析はできませんが・・・ということだけ先に申し上げておきます。

ANAに就職したい女子の大半は、客室乗務員(CA)志望であると思われます。もちろん、運航乗員職(パイロット)や、技術職(整備など)や、事務職を希望する女子も多いとは思いますが、あくまでも傾向の話です。

2020年卒のANA採用数(公表されている予定数)によると、事務職は50名、技術職は50名、客室乗務職は500名となっており、運航乗務職(パイロット)は仮に50名だとすると、新規採用数の77%は客室乗務職であると言えます。一方で、男子の多くが、事務職、技術職、運航乗務職に偏ることを考えると、男子は全体の20%〜25%程度であると予測できます。

以上の分析から分かることは、コロナ感染拡大後、女子の多く(その大半が客室希望と推論)が、「客室乗員職の募集はないものの採用再開に期待をしつつ残っている」のに対し、男子の多くが、他社希望へとスイッチしている、ということなのではないでしょうか。

自社養成パイロットの多くは「パイロット志望者」ではない

これは以前から申し上げていることなのですが、100倍を超える自社養成採用の内定者は、実はその多くが、当初からパイロットだけを志望していたわけではありません。

パイロットになることだけを真剣に考えている志望者からすると、許しがたい現実なのかも知れませんが、パイロットの適性(人間性)があることと、飛行機が好き(パイロットになる熱意)は異なるし、強いて言えば両方バランスよく必要なのです。

PILOT専門進学塾から自社養成を受験される方の多くは、第一志望はもちろんパイロットではあるものの、新卒採用の際は、自社養成だけでなく、商社や鉄道など、他社も同時に受験しています。(経験を稼ぐためにも必要で、冨村は対商社でも対鉄道でも、指導実績・内定実績があります)

ともすると、今回の「就職人気ランキング」の大きな変動は、パイロットを本気で目指している志望者にとっては、大きなチャンスとなる可能性があるのでは??というのが、冨村の持論です。

いずれにせよ自社養成は狭き門

今までは自社養成パイロットが、就職活動の選択肢の一つであった、そこまでパイロットになることに拘りのない就活生が、コロナ以降しばらく減ることにより、本気でパイロットを目指すコツコツ型の志望者にとっては、実はチャンスが訪れている可能性があります

ただし、気をつけたいのが、自社養成はいずれにしても狭き門、ということ。

あまりにも高倍率なため、確率論だけでは語れない、ということもあると思います。

3000人受験したら、トップ8名とか12名を採用するのが自社養成ですから、確率が上がったとは言え、正しい方法で努力を積み重ね、また正しい準備をしなければ、当然のことながら、簡単に受かるものではありません。

例えば最近ですが、航空身体検査を受験したらレーシック手術を勧められたケースがありました。これはパイロットになる可能性を、却って激減させる可能性があります。理由はPILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミー教官の、福本正勝先生(航空医学研究センターの元検査証明部長)のお話を聞いていただければよく理解できます。正しい情報だと世の中では信じられていることも、立場を変えることで間違っていることがたくさんあるし、情報が古いこともあります。

パイロット養成に関する各分野の最新情報は、全て日本中からPILOT専門進学塾に集約されています。各分野を取り纏めていた代表者たちが集まるのがPILOT専門進学塾・シアトルフライトアカデミーですから、当然とえば当然なのですが・・・

パイロット志望者のみなさん!何度も申し上げますが、正しく努力し、正しくパイロットになってください。努力しても報われない可能性が高いと世の中では思われてしまっているから、パイロット志望者が減っています。パイロットになりたいのならば、周りに流されるのではなく、情報を深く読み、正しく分析できる力を身に付けましょう。そして誤報に惑わされたり、怯えて無駄な時間を取られることが無いようにしてください!

自社養成パイロット、今、チャンスだと思います。

お気に入りに追加ください!
URL
TBURL

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top