皆さんこんにちは!
理事長・パイロット養成コンサルの冨村です!
ジメジメが続くこの季節。
庭の花を手入れする時、ナメクジやカタツムリをよく見かけるようになりました。
長い自粛生活で、窮屈な思いをしていたせいか、ナメクジやカタツムリが雨の中、元気に生きている姿を見るだけで、感動をおぼえるようになった私は、ちょっと危ないでしょうか?(笑)
冗談はさておき、ここ数年、学校を卒業して就職し、社会人になってから「パイロットになりたい」と、ご相談されてくる方が多くなったな、と感じます。
今回は、「社会人からパイロットを目指す」という事について、お話ししていこうと思います。
社会人になってからパイロットを目指す事は無謀?
社会人のパイロット志望者全員が抱いておられるであろう心配事は、「今からパイロットを目指しても本当に大丈夫なのだろうか?」ということだと思います。
年齢の事も気になるでしょうし、何よりも定職に就かれている場合は、現状の生活と仕事を手放してチャレンジしなければいけないという事なので、思い悩まれて当然だと思います。
実際のところ、社会人になってからパイロットを目指す事が無謀かそうでないかと言うと、その人によります。
というのも、社会人と一口に言っても、今に至るまで何処の学校に行って、なんの勉強をし、どういう活動をしてどのような経験をしてきたなどというのは、一人ひとり違っており、一概には言えないのです。
学歴や経歴、現在の状況は一人ひとり違いますが、パイロットになれる可能性を大きく分けるラインは確かに存在します。
それは30歳以下であることです。
30歳を過ぎると、どんな学歴、経験を積んできたとしても、他エアラインからの転職ではない限り、エアラインパイロットに採用される可能性が一年毎に大きく下がっていきます。
パイロットを目指される殆どの方が無資格者だと思います。
後述しますが、自社養成でない限り、何らかの方法でフライト資格を取得する必要があり、取得には数年かかると考えた方がいいです。
つまり、リスクが高い挑戦をしないためには、20代半ばから動き始めておく必要があります。
社会人のパイロット志望者、オススメの道
社会人からパイロットを目指す方法でオススメの道は、私立大学パイロット養成コースへの進学です。
まず、自社養成は多くの方々が思われているよりもずっと競争倍率と難易度が高く、余程の天才でない限り、長年自社養成に向けた対策と訓練をしてこられなかった方が合格する確率は非常に低いです。
ですから、社会人の方が自社養成一本に絞ってチャレンジする事は無謀であると言えます。
他には、国内フライトスクールや航空留学で資格を取得するという方法もありますが、現状、エアラインパイロットを目指すのには問題が多くありますので、オススメできません。
国内フライトスクールは、仕事をしながら免許取得ができるということで、収入が途絶える心配が無いといわれますが、日本のエアラインを目指す訓練が、片手間にできるとは到底思えません。
しかも、ライバルとなるのは一切勉強をしなくても何でも100点満点を取れてしまう天才か365日、日夜勉強・訓練漬けの航空大学校生や私大パイロット養成コースの学生ですから、尚更部が悪いです。
航空留学は、昔主流だった方法ですが、このコロナ禍で渡航する時点で難しい事に加え、海外でフライト免許を取得しても帰国後に国内用免許に切り替えるために追加で試験や訓練が必要となり、非常にお金と時間がかかってしまいます。
更に致命的なのが、海外の訓練の質は日本のエアラインが求めているレベルからは程遠く低く、「航空留学をしてきました。」と経歴にあるだけでプラスどころか、かえって採用試験時の印象が悪くなってしまいます。
既に社会人である方は、また再び大学に入りなおすというのがハードルが高く感じてしまう事はよく理解できますが、上述した理由から現状、私立大学パイロット養成コースへの進学が社会人でパイロットを目指されている皆さまにとって、最短・最良の道だと思います。
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「適性検査って、機械を使うやつじゃないの??」と思われた方。その通りなのですが、適性とは、パイロットになるために適した性格(性質)を持っているかを調べる、という意味ですので、本番の試験も当然ですが、「機械を上手に使えるから合格」というわけでは全くありません。パイロットの適性があるかどうか、「学科試験」「面接試験」「小論文」「グループワーク」そして「技量適性検査」などを通して、色々な切り口で見ています。そして技量適性だけで見ればの点数配分は全体的に見ればごく僅かで、パイロット適性習得のためには総合的に対策をする必要がある、ということなのです。いずれ、改めてブログを書きます!
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