パイロット志望者の皆さまこんにちは!
理事長・パイロット養成コンサルの冨村です。
近頃、羽田空港の発着便も増え、空港にも活気が戻ってきたように思います。
航空人として嬉しい限りです。
航空業界の先行きは暗い?
コロナ禍前は私も仕事の関係でよく海外へ行っておりまして、ここ最近世界中で入国規制の緩和が行われている波に乗りオンラインではなく、再び外国に直接赴いての交渉をしてこようと思って航空券を調べてみたところ、記録的な円安の影響もあり航空券代がコロナ禍前の2倍、3倍するようになってしまっていました。
現在の航空券価格ですと普通の観光客はなかなか手が出ないです。
緊急事態宣言解除後のゴールデンウィーク時に一気に航空需要が戻ったと報道されていましたが、やはりコロナ禍前の水準には戻ることはありませんでした。
実際に空港も賑わいが戻ってきてはいますが、やはり以前と比べると寂しく感じる程度です。
現在、エアライン各社の経済的状況としては確かに良い状況であるとは言えません。
実際に客室乗務員、地上職の採用枠は厳しい状況にあるのはもちろん、パイロットの採用も他のブログ記事で書いた通り通常通り行われてはいますが、航大出身や航空留学の応募者の採用率が落ちてしまっています。
自社養成、私大(有資格)も採用基準が厳しくなっています。
そのような理由から「パイロットを目指しても本当に大丈夫なの?」と心配される方が多いです。
もちろん、パイロットを志望する本人だけでなく親御さんも心配されることです。
現にコロナ禍が発生すると前に比べて大学生の希望就職先ランキングでは航空会社全般的に大きく順位を落としています。
コロナ禍による航空需要の低下に加え、パイロット不足な航空業界、現在のパイロットを目指す若者が減ってしまってる現状は確かに「どん底」と言えるでしょう。
これからパイロットを目指す人はチャンス
暗い話を書いてしまいましたが、どんな事にも陰があれば陽もあります。
現在、航空需要は以前の水準に比べて減っているままですが、長距離の移動手段が客船やその他の交通手段によって取って代わられることがありませんでしたので、間も無く回復してくるとみられています。
世界情勢の急変により当初航空業界が考えていた回復時期よりはズレてしまっていますが、概ね予想どうりといったところでしょう。
今年度パイロットになろうとしている方にとっては例年よりも特に努力が必要な状況となっていますが、これからパイロットを目指す方にとっては大きなチャンスです。
というのも全体的にパイロットを目指す人数自体が減っているので来年度以降、競争率が下がることが予測されます。(それでも他業種に比べれば十分に高いですが・・・)
特に自社養成だと、どの会社を受けても採用されてしまいそうな天才タイプの人がすんなりと受かってしまって本気でパイロットになりたいと思っている人の席を奪ってしまっていたということが多々あるのですが、昨今の航空会社の先行きに対する不安の広がりから自社養成を受けないという選択をしてくれるようになっています。
これは言い換えれば熱意を持ってパイロットになりたいと思っている人にとっては大チャンスで、今から努力を積み重ねれば夢の話ではない。ということです。
また、今年度残念な結果に終わってしまった人も諦めずに来年度以降挑戦すれば道が開ける可能性が高いです。
航空業界はどん底だと思ったら、パイロットを目指す人にとっては良い知らせなのかもしれません。
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