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PJ SFA卒業生、現役パイロットへのインタビュー 前編
Q,どのようにしてSさんはパイロットになりましたか?
私はまずアメリカのフライトスクールを卒業してから日本国内のフライトスクールに入学しまして、その次に崇城大学にて計器飛行証明を取得し、現在の会社に入社しました。
本格的にパイロットを志したのは大学生の時で、高校生の時もパイロットになりたいという漠然とした思いはありましたが具体的に目指そうということは決めていませんでした。
Q.学生時代、どのような人物でしたか?
高校生活では陸上部に所属し、大学の受験勉強や日々の学習をしっかり行なっていたというよりも朝から晩まで部活漬けの3年間を送っておりました。
大学では車のことを学びたいと思い、一般大学の機械工学科に就学しました。
機械工学を学んでいく中で、乗り物へ対する見聞を深めていった時にパイロットになりたいという気持ちが再度芽生えたのでパイロットを目指し始めました。
大学二年生から航空大学校を三度受験しましたが全て不合格という結果に終わってしまい、アメリカへ進学してパイロットへの道を目指しました。
日本帰国後に崇城大学の航空操縦に改めて入学しました。
Q,私大航空操縦科では、どのような大学生活を過ごしましたか?
パイロットになると決めてパイロットへの道を歩みだした時から一般の大学生という意識ではなく、パイロット訓練生という自覚を持って日々を過ごしました。
パイロット訓練生(崇城大学在学中)の過ごし方としては一緒に訓練する仲間と勉強をしたり、BBQ等どこか遊びに行く時も協調性・仲間を思いやるというところに常に意識を置いて生活していましたし、学習面で見たら飛行機の操縦の他にも語学能力の向上や就職試験対策の一環としてSPIなどの対策も行っておりました。
毎日、身と心を引き締めて生活していました。
Q,パイロットという職業に就いてみてどうですか?なる前と心境は変わりましたか?
パイロットになる前まだパイロットを目指している時に見たパイロットの姿と、いざ自分がパイロットという職に就いてみて感じたことは良い意味でも悪い意味でも大きな違いがありました。
パイロットを目指す立場から見ていたパイロットの職は華やかで、煌びやかで。
悪天候、飛行機が壊れたといった様々な要因と戦いながら、飛行機を操縦する面白さだけを感じて仕事ができるものだと思っていましたが、いざ自分がパイロットという職に就いてみるとフライトの準備の段階で7割~8割が必要という職種だということが分かりました。
その準備の中には体調面の管理であるとか、フライトで行く空港についても空港ごとの特性や地理など覚えなければいけないことがありますので、パイロットになった後もずっと知識をリフレッシュしていかなければいけないというような感じで、実際には華やかそうに見えて地味で、ハードな仕事だということを感じました。
またミスしないよう、飛行機の安全性を保つために毎日同じことを復習したり定期的な審査や緊急事態に対応するための知識を新たに学んだりと、飛行機を操縦している時間以上に勉強(準備)に費やす時間がとても長いというところが現実です。
Q.PJ SFAでの指導はSさんにとってどんなものでしたか?
私がこの塾を通して学んだことは、パイロット適性は当然ながらパイロットという職業に就くことの大変さ、責任の重さですとか後輩・先輩・教官と上手くコミュニケーションをとりながら前に進んでいく大切さを学んできました。
これはパイロットだけでなく社会人としても大切なことであり、それを学べたおかげで今、仕事に活かせていると思っています。
Q,これからパイロットを目指す、後輩たちに一言お願いします
パイロットを目指すにあたり、障壁となることが数多くあると思います。
例えばご自身の身体の問題であったり、学力の問題、或いはお金の問題であったりご両親の理解の問題であったり。
障壁は人それぞれですが、この職業に就いてみるとやりがいや達成感というのは他の職業には代えられないほど大きなものであると思っています。
パイロットを志す皆さんにはぜひ、その夢を実現して欲しいです。
そのためにはまずパイロットというのはどういう仕事なのか、何が必要なのかということをよく考えながら進路を決定し、或いは訓練中は仲間と協力して成長しながらパイロットという職業を目指して欲しいと思います。
いつの日か一緒にフライトできることを楽しみにしています。
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