4,国内フライトスクールや航空留学
(難易度★★ 費用★★★★ 人気★)
日本には飛行免許を取得可能な専門学校や、朝日航空・本田航空といった訓練事業を行う航空会社(フライトスクール)が存在する。
また、航空留学の斡旋を行う留学エージェントが多数存在しており、航空雑誌の広告欄を賑わせている。
どこも入学要件は低く、魅力的な話が並ぶが、訓練費は私大パイロット養成コース以上に高く、免許を取り終えても採用されないケースが比較的多い。
魅力的な話には十分注意せよ
これらフライトスクールやエージェントでは、訓練費をもう少し押さえるために、アメリカなど海外にあるフライトスクールと提携し、私大パイロットコースと同額程度となる1500万円(生活費や諸経費は含まず)で事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明の飛行免許を取得できるようになっている。
初期訓練を海外で行い、帰国後に国内の免許へ書き換えや新規取得を行う、といった流れだ。
しかし、前述下通り、フライトスクールが提示している予算の内に、生活費や訓練に必要な諸経費は含まれておらず、それらを全て合算すると、3000万円近くなってしまうか、場合によってはそれをも超えてしまう。
日本のエアライン採用レベルには届かない航空留学
海外訓練(航空留学)は、国内訓練と比較して安いというメリットもあるが、一方で、日本のエアラインが求める採用レベルに届かないことが多い。
海外訓練の場合、小型機しか操縦経験がないフライト教官に教わることが多く、特に初期段階に身についた癖はなかなか抜けないため、帰国後に日本のシラバスに戻す段階で時間や費用面でロスが発生しやすいのだ。
日本の採用レベルが高いのには、日本のエアラインならではの事情があるのだが、話せば長くなるので、理由を知りたいならば入塾後の講義にて質問してほしい。
入るのに簡単なのに就職の基準は遥か上
また学歴を問わず入校できるため、他のパイロットになる方法と比べて敷居は低いが、免許が取得できても、会社採用時に大卒者限定となっていることが多く、高卒者の場合では採用のチャンスが減ってしまう。
日本ではなく海外のパイロットになるのなら
いま日本だけではなく、世界全体でパイロットが不足しており、国境をまたいでパイロット争奪戦が繰り広げられている。
日本人パイロットもまた、中国、台湾、シンガポールなど各国航空会社に引き抜かれ、世界の空で活躍している。
こうしたことから、そもそも日本流(日本の会社)にこだわってパイロットを目指す必要も無く、そういったケースでは、例えばアメリカに航空留学し、アメリカの免許(FAA)を取得して、FAA免許で就職口を探すということも選択肢としてアリだ。
決して容易な道のりではないが、それはどの方法をとっても同じだろう。
最安値でJALやANAのパイロットになる
当塾の訓練部門であるシアトルフライトアカデミーでも、アメリカへの航空留学プランと、国内訓練プランを用意している。
国内訓練プランは通常とても料金は高いのだが、その中のひとつに崇城大学研究生進学プランがあり、航空留学より安く設定されている。
崇城大学では、大卒者を対象に2年間で免許取得訓練のみを行う研究生制度を設けており、クオリティの高い国内訓練でJALやANAにも採用された実績もあることから、いま人気が高まっている。シアトルフライトアカデミーから過去4年間で12名の訓練生が選考試験合格(合格率100%)・研究生進学し、現時点ではJALに1名が採用された他、他会社へも就職が続々決まっている。
この「国内フライトスクールや航空留学」を選択する方の多くが、自社養成や航空大学校の試験で失敗し、パイロットになる夢を諦められた方が多い。
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